買ったばかりの中古の家に引っ越した。食器を整理し、ベッドをセットアップした。手に入れたばかりの一軒家、新鮮な雰囲気に胸が躍った。
 初日の夜、家の中央にある柱に注意書きが見つかった。普通の注意書きだと思った。"ドアを閉じてください"と書いてあった。思わず笑った。
 翌日、同じ注意書きを再度見た。しかし、言葉が違っていた。"閉じないと出て行く"と。見間違いだろうか。気味が悪い。胸が締め付けられる感じがした。
 次の日、同じ注意書きがまた変わった。"閉じないと、食べてしまう"と。手足が冷えた。家中を探したが、変わったところは見当たらず、一晩が過ぎた。明日警察に通報しよう。
 最後の朝、目を覚ました。注意書きが消えていた。そして見つけた、自分の手首に刻まれた新たな注意書き、"もう遅い"と。

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注意書き

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投稿者
S. A.
投稿日
2023-07-16
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